金髪ニキの卒業
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金髪ニキ、かわる
いつものように出社し、席に着く。朝食のパンを食べながら仕事の準備をしていると、金髪ニキが出社してきた。
「おはようございます。」
いつものように挨拶をする。僕の顔はディスプレイを向いたままだ。朝食を済ませ、ゴミをゴミ箱に捨てに行くときに気づいてしまった。
金髪ニキが黒髪坊主ニキになっていたのだ。
鼓動が早くなった。脈が強く鳴り始めた。平静を保ち、ごみを捨てて自席に戻る。一呼吸おいて気を静める。
やはり、自分には似合わないと気づいたのだろうか。それとも誰かに坊主のほうがいいとか言われたのだろうか。それとも上司に注意…?
様々なことが頭をよぎる。
いずれにせよ、金髪ニキは変わった。黒髪坊主に。初めて見たあの日のニキが、そこにいた。